イヌを長生きさせる研究。

今日は久々に、イヌの研究に関するお話です。

今週号の英科学雑誌Natureにこのような記事が掲載されていました。

抗加齢薬に関する試験が、イヌを使って行われることに
どんな記事だったかというと、ペットの高齢犬にラパマイシンという薬を与え、寿命が伸びるかどうかを検討するというもの。

誰しもが愛犬が長生きすることを望んでいますよね。
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だからこその研究なのでしょう。

実は現在までに酵母や線虫、そしてマウスの実験で長生きに関する研究は色々行われてきました。しかしながら、今まで、今ひとつ人間に直接つながるような研究ができていないのも事実であります。

そこで今回、シアトルにあるワシントン大学の分子生物学者であるMatthew Kaeberlein博士とDaniel Promislow博士は、低濃度のラパマイシンという薬を犬に与えるという実験をスタートさせました。

研究者達は大型犬が寿命が短い点(8−10年)に着目し、6−9歳の飼い犬30匹に低濃度のラパマイシンを投与して行くそうです。よってこの実験はだいたい3年程度で結果が出てくることを予想しています。ただ、寿命以前に心臓や他のアセスメントにより、健康増進かどうかが検討される模様です。

そもそもこのラパマイシンという薬は、細胞増殖に機能があることが知られており、寿命を伸ばすことも現在までに報告があるのですが、年を取るにつれて増える病気との関係や加齢プロセスにどのように関与するのかはまだまだ未知です。ただ、一つの仮説としては、ガンの増殖を防ぐのではないか?そのため、寿命が伸びるのでは?と言われています。

今後、この実験はどのような形で進むのでしょうか?
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もちろんマロにはいつまでも健康で、こんな風に元気に走り回ってほしいのだけど。。。

今後数年間で、もしかしたら犬の寿命を伸ばす手がかりが、この一連の研究で分かるかもしれません。ぜひ分かってほしい。。。
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そう心から願うマロ母なのでした。

出典:Pet dogs set to test anti-ageing drug
Trials would study extension of lifespan in domestic setting.
Erika Check Hayden, 29 October 2014, Nature
http://www.nature.com/news/pet-dogs-set-to-test-anti-ageing-drug-1.16237

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面白い研究〜男性はマウスのストレスを強める?!

マロ母多忙のため、ブログは中途半端更新になっておりますが、本日は面白い研究が発表されたのでここにちょっとご紹介を♪

これ、マロにも関係あるかもしれないんだよ?
マロ「え?ボクも?」
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実は先日、2014年4月29日にNature Methodsに発表されたこちらの論文、「Olfactory exposure to males, including men, causes stress and related analgesia in rodents」はかなり衝撃的な内容でした!
(論文のリンクはこちら

というのも、なんと、マウスやラットなどの動物は男性と一緒に居るだけで、ストレスレベルが上がってしまうそうなのです!
(以下の写真はこのサイトから拝借しています)
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どういうことをこの方達が研究したかというと、男性がマウスの実験をすると、マウスののストレスレベルが上昇し、実験中の動物の行動に影響が及ぶことが明らかにされたのです。

この論文の著者であるJeffrey Mogilたちは、実験者が男性か女性かでマウスの行動実験の違いを検討したそうです。その結果、男性が実験を行った場合では、そのマウスには、コルチコステロン(ストレスホルモンの一種)のレベルおよび体温の上昇も認められ、ストレスレベルが高いことがうかがわれたとのこと。また、男性が脱いだTシャツにマウスを接触させても同じ現象がみられたとのこと。男性のTシャツにはヒトの汗に含まれる物質が付着しており、マウスはその匂いで反応しているようです。さらにこの研究チームは、別の行動実験で、男性が脱いだTシャツの存在がマウスの不安を増強することをオープンフィールド試験によって観察し、男性の嗅覚刺激の影響を確認しています。

つまり、男性の匂いがマウスを不安にさせ、ストレスを上昇させると!ビックリ!

これ、犬の場合はどうなんでしょうか。犬の嗅覚はすごいので、もしかしたら、飼い主の性別によって犬の行動に影響が出ているかもしれませんよね。。。

マロ、お母さんの匂いの方が落ち着くかい?
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全国の柴犬ママサン達、もしかしたら、ワンコにとっても女性の匂いは落ち着くかもしれないですよ〜!ちょっと朗報かもしれません(^^)なぁ〜んてね。

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イヌの進化〜ヒトと一緒に食べ物を漁っていた可能性?!

今日はまた、イヌに関する科学研究のお話です♪

先日の記事で柴犬のDNAがイヌの中で一番狼に近いことと、イヌの進化にはでんぷん食が関係している可能性があることをご紹介しました。

マロもやっぱり狼の血が強いのか、公園で野生のウサギをみると、
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あっという間に追いかけて行ってしまいます。。。
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本日ご紹介するのは、イヌの進化の研究です♡

ヒトとイヌは、過去32,000年間にわたって平行進化してきたことを明らかにした論文が、先月に科学雑誌であるNature Communicationsに掲載されました。

内容は、
タイリクオオカミ、中国の土着のイヌとさまざまな品種の飼いイヌについて、
 全ゲノム塩基配列解読を行った。

何故、中国の土着犬?オオカミに割と近いから。(柴と似ている)
この研究者たちは、 オオカミから中国の土着のイヌ、そして、イヌ品種に向かって
 多様性が低下していく一般的な傾向を見つけた。

イヌの家畜化の際に残すように選ばれた、311種の遺伝子を同定。
これらの遺伝子は、家畜化の開始時から現在までイヌのゲノム中に残っており、
  特有の進化的優位性を持っている

意外なことに、家畜化で受け継がれたイヌの遺伝子達は、ヒトの進化の過程でも選択されてきていて、
 消化、代謝、神経学的過程とがんに関係する遺伝子と広範囲に重複している。


イヌの家畜化で、残すように選ばれた遺伝子は、ヒトの遺伝子とかなり似ているゾ!

イヌが家畜化されたのは、これまで考えられていたよりもかなり早い時期であり、もしかすると最初はヒトと一緒に食料をあさっていたことがきっかけだったのかも???


なんて仮説が飛び出してきました!イヌの進化に食べ物がかなり関係しているようですね。食べ物が似ていると、遺伝子までヒトと似てくるなんて!!!

確かに、、、マロは普段は穏やかなのに、肉を前にすると野性味が増してきます。
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雑食の方がよりフレンドリーで、遺伝子にまで影響を及ぼしているのでしょうか?

非常に面白い記事でした♡
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柴犬のゲノム研究を仕事にしたいと思う、マロ母でした♪
(出典:Nature Communications, 2013年5月15日, Evolution: Man and his best friend are historically inseparable)

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オオカミからイヌへの進化はでんぷん食が鍵?!

マロは父がいなくてグレっぱなしですが、
23日付の英科学誌ネイチャー電子版に非常に面白い記事が掲載されていたので、ここでご紹介を!
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Nature誌に発表された研究は、イヌが穀物などのでんぷんを消化するための遺伝子を保有しており、それがイヌの肉食性の仲間――オオカミ――と区別する特徴であることを見いだしたとのこと。
(スウェーデン・ウプサラ大などの欧米研究チームの研究)
つまり、オオカミは肉食性が強いが、イヌは人が農業を発達させて住居近くに捨てた作物や食事の残りをあさるようになったことが、人間のよきパートナーとなる重要なきっかけの一つになった可能性があるというのです。
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この研究チームは、12匹のオオカミと14種の異なった品種からなる60匹のイヌのゲノムの間の違いを探して、家畜化に関わる遺伝的変化を調べたところ、イヌ特有の遺伝子、36領域を特定しました。

それらの領域のうちの19個は脳の発達または機能に役割を持つ遺伝子を含んでいたとのこと。これらの遺伝子はイヌがなぜオオカミよりこれほどヒトにフレンドリーであるかの謎を解く鍵になるかもしれないといいます。また、驚くことに、チームはイヌがデンプンを消化し脂肪を分解するのを助ける10個の遺伝子も見つけました。それらの遺伝子のうちの3つが、イヌが肉食のオオカミより良くデンプンを糖類へと分断し、その糖類を吸収できるようにする機能を持っているとのことです。

マロもこの辺はオオカミっぽいかな?
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つまり、
→オオカミの一部がヒトの残飯を食べて進化する
→でんぷんの消化能力アップ
→この進化の過程のどこかで脳の発達に異変が!
→オオカミと違い、フレンドリーな生き物に!!!


という新しい仮説が出て来ました。一番オオカミに近い犬種、柴犬のオーナーにとっては、非常に興味深い話ではありませんか?でんぷん食、つまり雑食が脳の進化を変えた可能性がある!という新たな見方ができます。

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オオカミ犬黒柴オーナーの皆様、犬にもでんぷん食はアリのようです。

出典:
http://www.nature.com/news/dog-s-dinner-was-key-to-domestication-1.12280


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ビックリニュース!柴犬のDNA?!

仕事の合間にふと、「柴犬の研究」ってされているのかな?と思ったマロ母。
そこで犬の遺伝子に関する科学論文を読んでみたところ、面白いニュースに行き着きました!!!
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2009年の米科学誌サイエンス(Science)には、犬の毛のバリエーションを科学するという面白い研究が載っていました。犬の毛にはさまざまなバリエーションがあるのですが、これを決定しているのはわずか3種類の遺伝子の変異のようなのです!

米国立ヒトゲノム研究所(National Human Genome Institute)などの研究チームは、80犬種1000匹のDNAを調べ、毛の特徴には3つの遺伝子「RSPO2」「FGF5」「KRT71」の変異が大きく関係していることを突き止めていました。

犬自体は約1万5000年前にオオカミを家畜化したものなのですが、毛の多様化のきっかけとなるイヌゲノムの変異が起こるようになったのは、数百年前に人為的な交配が盛んになってからと考えられています。この論文では、ビーグルのように毛が短くカールしていない犬種では、3つの遺伝子がほぼ元の姿のまま、つまり「オオカミに近い」ことが報告されていました。

ん?! では柴犬は、どの程度、「オオカミに近いの?」という疑問がここで浮上。

マロ母、さらに調べてみると、、、なんと!!!

下記の表が、米国ナショナルジオグラフィック誌に発表された研究成果なのですが、犬のDNAは、オオカミのDNAと約99%が同じ。その中でも、もっともオオカミとの類似性が高かったのは、なんと日本の柴犬だったそうです!!!柴犬オーナーのみなさん、コレ、びっくりじゃないですか?
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ここでは約85の純血統種のDNAを分析し、各犬種の遺伝的類異性を4つの大まかなカテゴリーに分類してます。
この表の、一番上の赤のラインが一番長いのがオオカミ系で、そこにはShiba Inuとあります。
例えば、セントバーナードは牧羊犬系、ドーベルマンは猟犬系、ブルドッグはマスティフ系です。

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そのそも、犬の多様性に関する研究は2004年に同じく米科学誌サイエンス(Science)で発表されているのですが、その論文ではシャーペイが最も近いとされていました。その後の研究で現在は、最も狼に似た犬は柴犬とされています。

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柴犬のしつけが難しいのも、やっぱりオオカミに近いからでしょうか?
柴犬オーナーの皆様、アナタの手元にいる子は、実は”オオカミ”にとても近い生き物なんですよ(笑)!

<参考リンク>
NCBI(米国立生物情報センター)Dog genome resouce
NHGRI(米国立ヒトゲノム解析研究所)2004年7月14日付けニュース

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プロフィール

黒柴マロ

Author:黒柴マロ
名前:マロ(まろ、麻呂)
年齢:7歳
誕生日:2009年5月27日
性別:♂
犬種:柴犬(黒)
出身地:東京(大江戸小町)
血統書名:松の力石号

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